Garmin・Apple Watchは飛行機に持ち込める?──国内線・国際線のルールまとめ【リチウム電池も解説】

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飛行機に乗るとき、「Garminの腕時計やサイクルコンピューター、Apple Watchは機内に持ち込めるの?」という疑問は多くのランナー/サイクリストに共通です。本記事では、JAL・ANAの公式ルールを踏まえ、持ち込み可否・機内での使い方・預け入れ時の注意点・リチウムイオン電池の扱いに加えて、国際線と国内線の運用の違い違反時の取扱いまでを分かりやすく解説します。

結論:腕時計もサイコンも持ち込みOK。ただし通信はオフが基本

  • Garmin腕時計/Apple Watch:通常の腕時計扱いで機内持ち込みOK。装着したままで問題なし。
  • Garminサイクルコンピューター(Edge等):小型電子機器として機内持ち込みOK。精密機器なので手荷物での管理が安心。
  • 機内では通信機能をオフ(機内モード推奨):Bluetooth/Wi-Fi/セルラー/ANT+は電波を発するためオフに。
  • GPSは受信専用(こちらからは発信しない)が、運用上は一括でオフを求められる場合あり。

機内Wi-Fiを提供する便では、客室乗務員の案内に従ってWi-Fiのみオンにできます(路線・機材により異なるため当日の案内優先)。

参考:JAL公式(機内電子機器)ANA公式(機内電子機器)

Garminの腕時計はどう使う?(ForeAthlete/Forerunner/Fenix/Epix/Instinct等)

  1. 機内モードにする(飛行機アイコン ✈️):Bluetooth・Wi-Fi・ANT+ を一括オフ。
  2. 時計/心拍/歩数/睡眠など電波不要の機能は利用OK
  3. 離着陸時は特に通信オフを徹底(CAの案内に従う)。

参考:ANA公式(機内電子機器)

Garminサイクルコンピューター(Edge等)の扱い

  • 機内持ち込みOK(手荷物推奨)。預け入れに比べて破損・紛失リスクが低い。
  • 通信はオフ(Bluetooth/Wi-Fi/ANT+)。機内モードがあれば利用。
  • どうしても預ける場合は電源完全オフ+十分な保護(後述)。

Apple Watchの扱い(GPS/セルラーモデル)

  • 機内持ち込みOK。腕に着けたままで問題なし。
  • 機内では機内モード。セルラーモデルはモバイル通信も必ずオフ
  • 時計・心拍・歩数・睡眠などの電波不要機能は利用OK

参考:JAL公式(機内電子機器)

国際線と国内線の違い(運用上の注意)

  • 基本ルールは共通:いずれも「電波を発しない状態」での使用が前提。
  • 国際線はより厳格:出発・到着空港の規制や各国の法令に準拠するため、離着陸周辺のアナウンスが厳密になりがち。
  • 機内Wi-Fiの扱い:利用可否やタイミングは航空会社・路線・機材で異なるため、当日の案内を最優先

違反時の取扱い(罰則の可能性)

航空法および各社規定により、電波を発する状態での使用は禁止されています。
故意・重大な過失などに該当すると、降機要請や関係機関への通報、罰金等の処分の対象となる場合があります。詳細は搭乗便の約款・機内アナウンスに従ってください。

参考:JAL公式(機内電子機器)

リチウムイオン電池のルール(ここが重要)

内蔵バッテリー機器(Garmin・Apple Watch本体)

  • 機内持ち込み:可預け入れ:原則可電源を完全オフ推奨)。
  • 一般に100Wh以下は可、160Wh以下までなら条件付きで可とされる枠組み(機器や国際ルールに準拠)。
  • Garmin・Apple Watchの電池は1Wh未満の小容量で実務上問題になりにくい。

予備バッテリー(電池単体・モバイルバッテリー等)

  • 預け入れ不可/機内持ち込みのみ(JAL・ANA共通)。
  • 端子保護(ショート防止)・出力規格など、各社の条件に従う。

なぜ客室に?

リチウム電池は発熱・発煙時の初動対応が重要。貨物室では対応が難しいため、予備電池は客室(機内持ち込み)が国際標準です。

参考:ANA公式(リチウム電池・電子機器)JAL公式(リチウム電池・危険物)

預け入れにする場合の注意点(どうしても預けたいとき)

  1. 電源を完全にオフ(スリープや機内モードではなく完全シャットダウン)。
  2. 保護ケース+衣類でクッション化し、スーツケース内部の動きが少ない位置へ。
  3. 高温環境回避(直射日光下の車内放置などは厳禁)。

とはいえ、精密機器・高額モデル(Apple Watch Ultra等)は手荷物で携行するのが実務的には安全です。

JAL・ANAのルール比較(要点早見表)

項目 JAL ANA
機内での基本 電波を発しない状態なら利用可。機内Wi-Fiは案内に従う。 ドアクローズ〜着陸まで通信用電波は不可。電波オフで利用可。
腕時計・スマートウォッチ 持ち込み可(通信オフ) 持ち込み可(通信オフ)
サイクルコンピューター 持ち込み可(通信オフ) 持ち込み可(通信オフ)
内蔵バッテリー機器の預け入れ 可(電源オフ推奨) 可(160Wh以下・電源完全オフ)
予備リチウム電池(単体) 不可(機内持ち込みのみ) 不可(機内持ち込みのみ)

よくある質問(FAQ・強化版)

Q1. 機内モードじゃないとダメ?

A. 厳密には「電波を発しない状態」であればOK。機内モードはそれを一括で実現する安全・簡単な方法です。

Q2. GPSはオンでもいい?

A. GPSは基本的に受信専用ですが、運用上は通信機能の一括オフを求められる場合があります。迷ったら機内モードに。

Q3. モバイルバッテリーは預けられる?

A. いいえ。予備リチウム電池(モバイルバッテリー等)は預け入れ不可、機内持ち込みのみ。

Q4. 100Whや160Whって何?

A. 電池容量(ワット時定格量:Wh)の基準です。100Wh以下は原則可100〜160Whは条件付きが一般的な枠。GarminやApple Watchは1Wh未満程度と小容量です。

Q5. Apple Watch(セルラーモデル)は?

A. モバイル通信を必ずオフにしてください。機内モードにすればBluetooth・Wi-Fiも含めて一括で無効化できます。機内Wi-Fiの扱いは当日の案内に従ってください。

Q6. うっかり通信オンのままだったら?

A. 速やかに機内モードへ切り替えるか電源をオフに。繰り返し違反は処分対象となる場合があります。

機内での実践チェックリスト

  • 搭乗前:Garmin/Apple Watchは機内モードに。
  • 巡航中:時計・心拍・歩数はOK。機内Wi-Fiの利用可否はアナウンスを確認。
  • 到着後:スライドアウト終了の案内後に通信をオン。
  • 予備電池:必ず手荷物へ(預け入れ不可)。
  • どうしても預ける機器:電源完全オフ+保護梱包

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